私は、柔道整復師、鍼灸師として、日々、患者さんの施術にあたってきました。東洋医学では、局所と全体を診ていきます。患部だけでなく、患者さん全体を診るよう心掛けています。
10年ほど前のことですが、長距離ランナーで、すねの痛み(シンスプリント)を訴えている患者さんの足を診ていると、体重をかけていない時は、縦アーチ(土ふまず)がちゃんと 有るのに、立つとアーチがつぶれて扁平足となると、同時に、すねの骨までも回旋してしまい、筋肉や靭帯が引き伸ばされてしまうことに気付きました。これは、患部への治療だけでは治らない。原因である足の異常な動きに対処しなければいけないと思い、シューズのインソールを削ったり、足にテーピングをすることから始めました。
その後、オーソティクス(足底板)というものがあることを知り、いろいろと取り寄せて試してみました。そして、カイロジャーナルという新聞で知った、アメリカのランガー社のオーソティクスに出会ったのです。
アメリカには、足病医学というものがあり、その中FootBiomechanics
は、学問として、きちんと成立していることを知りました。
Dr.グレン・オッカー
(Dr.Glenn A.Ocker.D.P.M.)
・足病専門医(ホダイヤティスト)
・ランガ―バイオメカニクス社医療担当重役
下肢部バイオメカ二クスとスポーツメディスンのオーソリティーとして現在幅広い活動のかたわら、整形外科医、カイロプラテクターを対象にセミナー活動を行う。また、全米足病医学会、足病手術会やスポーツ医学会等で評議員を努め、活躍中。
経絡の図
ツボの流れを経絡といいます。その中の1つに脾経があります。この流れが滞ると、ホルモンのバランスが崩れたり、冷え性になったりします。
FootBiomechanicsを学び、患者さんを診ていきますと、例えば外反母趾になりやすいタイプの足の人は、太ももやすねの内側の筋肉がストレスを受けやすく、硬く凝った状態になりやすいことに気付きました。この部位は、脾経の流れに一致します。
鍼治療で、冷えが改善し、その後、オーソティクスを使い続けている患者さんからは、「今年の冬は、なーん足冷たないがいぜ」という声がよく聞かれます。
東洋医学には“未病を治す”という言葉があります。まだ、病気として現われていないものを治す=体のタイプを見極めて発症する前に予防するということだと考えます。
FootBiomechanicsにおいても、足のタイプによって、どの関節や筋肉がストレスを受けやすいのかを予測することはできるので、オーソティクスを用いることによって、患部への治療がより有効なものとなり、また、予防できることがあるともいえます。
ひとりでも、多くの方々に、元気で、そして痛みに悩まされる事なく、それぞれの目標や欲求(仕事や学業、趣味、旅行、日常生活)をかなえられるようにあってほしいと、思います。
予防・治療効果の保持の見地から、より多くの方々にカスタムメイドのオーソティクスを使っていただけるよう“足のアサダ”を開設します。